ニューボーンフォトの「頬づえポーズ」は合成です|赤ちゃんの安全と撮影方法の話

青いニット帽をかぶり、頬づえのポーズで眠る新生児。2枚を合成したニューボーンフォト ニューボーンフォト

ニューボーンフォトを調べていると、必ず目にする写真があります。

赤ちゃんが両手で頬づえをつき、こちらを見ているかのような、あのポーズ。「フロッギーポーズ」と呼ばれるものです。

あまりに自然に写っているので、赤ちゃんが自分で支えているように見えます。ですが実際は違います。

あのポーズのほとんどは、2枚の写真を合成して作られています。

この記事では、なぜ合成なのか、合成せずに撮ろうとすると何が起きるのか、そして依頼するときに何を確認すればいいのかを説明します。撮影を検討している方に、判断材料として持っておいてほしい話です。

なぜ合成なのか

新生児は、自分の頭を支えられない

生後まもない赤ちゃんは、首がすわっていません。首がすわるのは一般に生後3〜4か月ごろとされています。つまりニューボーンフォトを撮る生後2週間の時点では、赤ちゃんは自分の頭の重さを支えることができません。

新生児の頭は、体全体に対してかなり重い部分です。それを本人の腕で支えるというのは、構造として無理があります。

実際にはどう撮っているか

フロッギーポーズは、次のように撮られています。

  1. 撮影者と、赤ちゃんを支える役の人が、赤ちゃんの頭を手で支えた状態で1枚撮る
  2. 支える位置を変えて(たとえば手首側を支えて)、もう1枚撮る
  3. 2枚を合成し、支えている手を消す
青いニット帽をかぶり、頬づえのポーズで眠る新生児。2枚を合成したニューボーンフォト
この2枚を合成した完成写真。支えていた手を消し、肌の色味を整えています。

つまり「支えている手を消す」ための合成であって、危険な姿勢をごまかすための加工ではありません。合成そのものは、安全のための正当な技術です。

問題なのは「合成せずに撮ろうとすること」

危険が生じるのは、合成という工程を省いて、赤ちゃんに実際にその姿勢をとらせようとした場合です。

具体的には、次のような状況が考えられます。

  • 誰も支えずに、赤ちゃんの腕の上に頭を乗せる
  • 気道が圧迫される角度で、あごを胸に押し付ける
  • 高い位置(かごや台の上)に、支えなしで乗せる
  • 吊るす、積み重ねるなど、落下の可能性がある構図をとる

これらは、写真の見栄えのために赤ちゃんにリスクを負わせる撮影です。首がすわっていない新生児にとって、姿勢の問題は呼吸に直結します。

「SNSで見たあの写真」を頼むとき

参考画像を持っていくこと自体は、まったく問題ありません。むしろイメージのすれ違いを防ぐために推奨しています。

ただし、それを見せられた撮影者が「同じように撮ります」とだけ答えるか、「これは合成で作るポーズです」と説明するかには、大きな差があります。

安全に配慮した撮影とは

撮影者として、最低限守っているのは次のような点です。

赤ちゃんから手を離さない

ポージングをしている間、赤ちゃんの体には常に誰かの手が触れています。Relierはアシスタントを連れず、撮影者が両手でカメラを構えているときはママやパパに支えていただきながら撮影しています。

気道をふさがない角度を保つ

あごが胸につく角度は避けます。見栄えより優先される条件です。

高さのある場所では、必ず支える

かごやスツールなど高さのある小物を使う場合、赤ちゃんが一人になる瞬間を作りません。写真からは支えている手を消しますが、撮影中は必ず誰かが触れています。

赤ちゃんが嫌がったら、そのポーズはやめる

すべての赤ちゃんが、すべてのポーズをとれるわけではありません。体の柔らかさには個人差があり、眠りの深さもその日によって違います。「作例と同じ写真を撮ること」は目的ではありません。

室温を保つ

おくるみを外す時間があるため、部屋は暖かく保ちます。安全というより体調の管理ですが、これも撮影の前提条件です。

依頼する前に聞いておきたい3つの質問

撮影者を選ぶとき、作例の雰囲気や料金は誰でも確認します。そこにもう1つ、安全に関する質問を足してみてください。

1.「このポーズは、どうやって撮っているんですか?」

いちばんシンプルで、いちばん有効な質問です。合成であることを隠さず説明してくれるか。支える人が必要だと言うか。答え方に、その人の姿勢が出ます。

2.「撮影中、赤ちゃんを支える人は必要ですか?」

「必要です」と答える撮影者のほうが、安心できます。誰も触れずに撮れると言われた場合は、どう撮るのかを重ねて聞いてみてください。

3.「うちの子がそのポーズを嫌がったら、どうなりますか?」

「その日の様子で変えます」と答えてもらえるかどうか。予定していた構図を諦められる相手かどうかは、当日の安心感につながります。

撮る側が伝えておきたいこと

ニューボーンフォトは、赤ちゃんにとっては「よくわからないまま、いろいろされる時間」です。写真は残りますが、赤ちゃん本人はそれを覚えていません。

だからこそ、その時間が赤ちゃんにとって安全で、できるだけ心地よいものであることが、写真の完成度より先にきます。

思ったポーズが撮れない日もあります。眠りが浅くて、まるまった写真が1枚も撮れないこともあります。それでも、その日のその子は写ります。泣いている顔も、起きてしまった目も、あとから見ればその日の記録です。

作例どおりの写真を追いかけて赤ちゃんに無理をさせるくらいなら、撮れた写真を大事にするほうがいい。これが撮影の基本方針です。

よくある質問

ニューボーンフォトのポーズは危険ですか?

合成を前提とした正しい方法で撮られていれば、危険な姿勢を赤ちゃんにとらせる必要はありません。問題になるのは、合成という工程を省いて実際にその姿勢をとらせようとする場合です。

合成された写真だと知って、少しがっかりしました。

合成は「ごまかし」ではなく、赤ちゃんの安全を守るための技術です。支えている手を消す作業であって、写っている赤ちゃんの姿そのものは本物です。

ポーズを取らない、自然な撮り方もありますか?

あります。ポージングを作り込まず、眠っている姿やおくるみに包まれた姿を、そのまま撮る方法です。赤ちゃんへの負担が少なく、撮影時間も短く済みます。

撮影中、親は何をしていればいいですか?

Relierではパパ・ママにお手伝いいただきながら撮影しています。赤ちゃんを支えていただく場面がありますので、そのつどお声がけします。また、授乳やおむつ替えのタイミングはママにしかわかりませんので、遠慮なく言ってください。

まとめ

  • ニューボーンフォトの頬づえポーズは、2枚の写真を合成して作られている
  • 合成は安全のための技術であり、ごまかしではない
  • 危険なのは、合成を省いて実際にその姿勢をとらせようとすること
  • 依頼前に「このポーズはどうやって撮るのか」を聞くだけで、判断材料になる

撮影者を選ぶときの他のポイントは、ニューボーンフォトは後悔する?「やめておけばよかった」と言われる4つの理由にまとめています。

Relier(ルリエ)では、広島市・廿日市市・安芸郡・大竹市・呉市を中心に、ご自宅や里帰り先へうかがう出張ニューボーンフォトを撮影しています。撮影方法についてのご質問には、すべてお答えします。「このポーズはできますか」「これは安全ですか」といったご相談も歓迎です。

料金や出張エリアの詳細は、広島のニューボーンフォト|料金相場・出張エリア・時期の完全ガイドをご覧ください。

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